
分散投資ができ、値動きが把握しやすい事で人気のETF(上場投資信託)は、海外の投資家達の間で大人気の金融商品として注目されています。
日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、ETF(上場投資信託)が誕生してから20年が経ち、ようやく認知されるようになったことで近年ETF投資の流れが急拡大しています。


そこで本記事では、IG証券でETFを取り扱っているのか、取り扱っている場合のトレードの方法、ETFの種類や特徴などを徹底解説していきます。
- ETFをトレードするメリット
- IG証券のCFDでETFをトレードする方法
- ETFの仕組みと種類
IG証券のCFDでETFをトレードできる
結論から申し上げると、IG証券でもETF(上場投資信託)の取り扱いがあり、CFDでトレードすることが可能です。
CFDとは差金決済取引の事で、取引開始から終了までの差額分を決済する取引の事です。
CFDプロバイダーで世界一位のIG証券なら、レバレッジ取引で効率よく投資できます。
今回はそんなCFDを利用してETFをトレードする方法について、手順を追って解説します。
また、CFDでETFをトレードするメリットについても合わせて紹介していきます。
IG証券のCFDでETFをトレードする6つのメリット
それではまず、IG証券のCFDでETFをトレードするメリットを紹介します。
ETFをトレードするメリットには、主に以下の6つがあります。
- いつでも売買が可能
- 値動きが把握しやすい
- 分散投資ができ、リスクが軽減できる
- 少額から取引できる
- 保有コストが安い
- 1つのプラットフォームで複数の取引を管理できる
1つずつ順番に解説していきます。
1.いつでも売買が可能
ETFは証券取引所の取引時間内であれば、いつでも売買が可能です。
通常の投資信託であれば、1日1回終値にて算出される基準価額で1回しか取引ができません。
その点ETFは株式同様、指値注文や成行注文で相場状況を見ながらいつでも売買ができます。
また、信用取引も可能です。
ただし、各取引で売買手数料がかかるので、1日に何度も売り買いする際には注意が必要です。
ETFの基準価額自体は投資信託同様、1日1回算出されます。
2.値動きが把握しやすい
ETFは市場の動きに連動するよう運用しているので、値動きが比較的分かりやすいのが特徴です。
そのため、FX初心者向けの投資先とも言えます。
前述の通り、ETFはリアルタイムで売買が可能なので、その時の市場価格を参照して取引することが可能です。
いざ売買する際の市場価格は、証券会社の端末やテレビなどで簡単に確認ができます。
終値についても日経新聞の朝刊にも掲載されるので、指数の確認が容易にできるのも魅力です。
3.分散投資ができリスクが軽減できる
ETFは、指数を構成する様々な銘柄に分散投資するのと同じ効果が期待できます。
例えば日経平均株価に連動するETFを持つことは、日経平均株価を構成する225の企業の銘柄に分散投資するのと同じ意味を持ちます。
つまりETFを1銘柄購入することで分散投資でき、個別株に投資するよりもリスクが相対的に低くなります。
大きな損失を避け、安定した運用をする為にも分散投資は非常に重要です。
4.少額から取引できる
IG証券のCFDでは、ETFのレバレッジ取引が可能です。
レバレッジ取引のレバレッジ(leverage)とは日本語で「てこ」を意味し、小さい力で大きなものを動かす「てこの原理」のように、少額の資金で大きな額を取引できることを表します。
少額の証拠金を担保に、レバレッジを利かせて効率よく取引ができます。
5.保有コストが安い
ETFは一般的な非上場の投資信託と比べ、保有コストが安いと言われています。
保有コストはそのほとんどが、投資信託を管理・運用してもらう為の信託報酬です。
ETFによっても信託報酬の料率は異なっており、目論見書などに記載があります。
一般の投資信託…平均1.8%ほど
ETF…平均0.38%ほど
上記の通り、インデックス型が中心のETFは信託報酬が安いことが多く、長期投資に向いています。
6.1つのプラットフォームで複数の取引を管理できる
IG証券のCFDはETFだけでなく、様々な取引について同じ取引プラットフォームで管理ができます。
- 個別株
- 株価指数
- 債権先物
- 商品
- FX
同一のプラットフォームで管理ができる事で、より簡単・より便利にETFが取引可能です。
また、1つのプラットフォームで複数のコンテンツを管理することで、リスクヘッジやポートフォリオ管理もしやすくなります。
IG証券のCFDでETFをトレードする方法
続いては実際に、IG証券のCFDでETFをトレードする方法を解説します。
IG証券では、日経平均に連動したETFや米国の株価指数に連動するETFなど、世界中の多様なETFがCFDでトレード可能です。
CFDは上手く利用すれば、レバレッジ取引で効率よく投資が可能です。
- CFD取引口座を開設して入金する
- 取引するETF銘柄を選び、取引計画を立てる
- 使用するプラットフォームを選ぶ
- 買いか売りのポジションを決める
- ロット数を決めて決済する
1項目ずつ手順に沿って、分かりやすく解説していきます。
1.CFD取引口座を開設して入金する

CFDを利用してETFをトレードするための最初のステップは、CFD取引口座を開設することです。
口座開設の申し込みは簡単で、通常であれば数分程で完了します。
まずIG証券の口座開設ページより、口座開設の申し込みをします。
次に、ユーザー名やパスワード、メールアドレスなどの必要事項を入力して下さい。
また、開設には別途本人確認資料の提出が必要となります。
本人確認が終了すると、審査後に口座開設が完了し、口座の有効化が行えます。
次に、口座へ取引資金を入金すれば取引の準備は完了です。
2.取引するETF銘柄を選び、取引計画を立てる
IG証券では日経平均や東証といった国内のETFに加え、多数の海外ETFも取り扱っています。
これらの中からどの銘柄を取引するか選びます。
サイトにはマーケットレポートをはじめとする様々なツールが用意されていますので、それらを利用して銘柄選定が可能です。
- 分析ツール
- マーケットレポート
- アラート機能
- 銘柄検索ツール
それぞれのツールの詳しい情報は、IG証券「取引システム 機能比較」から確認ができます。
銘柄選定とともに取引計画も立てておくと、様々な局面でスピーディーな判断ができます。
損益目標や使用可能な資金、リスク管理戦略などをあらかじめ確認し、計画を立てておくことが重要です。
3.使用するプラットフォームを選ぶ
ETFをCFDトレードするにあたり、IG証券ではいくつかのプラットフォームが提供されています。
- ウェブをベースとするWebブラウザ取引システム(モバイル、パソコン)マーケットレポート
- iOS、Android専用の取引アプリ
生活スタイルや取引戦略に合わせて、どのプラットフォームを利用するのかを決められます。
もちろん、Webブラウザ取引システムとモバイルアプリを併用しての運用も可能です。
また、これらのプラットフォームはカスタマイズができ、アラート機能やリスク管理ツールなども備わっています。
4.買いか売りのポジションを決める
銘柄が決まったら、ようやく取引に移ります。
まず選んだETFを「買い」もしくは「売り」の、どちらのポジションを保有するのかを決めます。
通常、選んだ銘柄がこれから上昇していくと見込んだ場合は、買いポジションを選択します。
反対に、今後下降していくと見込んだ場合は、売りポジションを選択します。
市場の値動きを予想して、自身がどちらのポジションを保有するのか決めましょう。
5.ロット数を決めて決済する
ポジションが決まれば、次はその銘柄をどのくらい取引するのか、ロット数を決めます。
ロット数に上限は設けられていないので、希望のロット数で取引できます。
但しロット数が大きくなると、約定金額も多くなるので注意が必要です。
状況に応じて、ストップ注文やリミット注文などの注文ツールを使用しながら購入を進めて下さい。
ETFとは?
ETF(上場投資信託)とはExchange Traded Funds の略で、下記のような様々なマーケットと連動する投資商品です。
- 株式
- 株価指数
- コモディティ
- 債券
- 通貨
- REIT(リート) など
株式と同じように証券取引所で売買され、相場の動きに合わせて売買ができる取引自由度の高さが特徴です。
また投資先も日本だけでなく海外まで広がっており、通常投資しにくい国や地域にも簡単に投資ができます。
欧米では個別株や投資信託と並ぶ人気の投資ツールで、近年日本でも個人投資家の主要投資ツールとなりつつあります。
投資信託のインデックスファンドと似ていますが、インデックスファンドは1日に1回算出される基準価額で、1日1回だけ取引ができます。
一方ETFは金融商品取引所の取引時間内であれば、株式と同様に相場の状況により、投資家の判断で売り買いが可能です。
ETFの価格は、市場が開いている間はリアルタイムで変動しています。
ETFは証券取引所に上場された特定のマーケットと連動するインデックスファンドで、基本的にそのETFが連動するマーケットの価値が、上昇した際に利益が発生します。
ETFの仕組み
ETFの仕組みは株式と同じで、金融商品取引所にて売買されます。
ETFには一般の投資家が取引所で売買する「流通市場」とは別に、機関投資家などの大口の投資家が扱える「発行市場」があります。
この発行市場において、ETFの運用会社へ証券会社等の指定参加者が資金や株式を拠出すると、ETFの受益権が発行されます。
これをETFの「設定」と言います。
反対に、ETFを拠出して資金やか株式を得ることを「交換」または「解約」と言います。
この発行市場の指定参加者である証券会社も、流通市場にて取引を仲介する証券会社とは異なります。
設定や交換によりETFの発行済受益口数が増減し、その際に発行された受益権が流通市場へと放出されます。
そうして放出されたETF受益権が取引所を介し、一般の投資家間でも売買されるのです。
海外FXにおけるETFの種類とは?
一口にETFと言っても、その種類は様々です。
損益目標やリスク許容度、取引戦略に応じて、自分に合ったETFを選択する事が重要です。
日本で取扱いが可能なETFには、大きく分けて国内籍ETFと海外籍ETFの2種類があり、またそれぞれに様々な指数と連動するETFがあります。
ここからは、ETFの種類について紹介していきます。
1.株価指数連動型(インデックスファンド)ETF
株価指数連動型ETF(インデックスファンドETF)は、株価指数との連動を目標としたETFです。
例えば日経ETFの場合、日経平均株価の値動きと連動するように設計されているので、これを1銘柄購入するだけで日経平均を構成する複数の銘柄への分散投資効果を得ることができ、リスクヘッジへと繋がります。
他にも国内のTOPIXだけでなく、米国のダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)や人気のS&P500、中国の株価指数であるCSI300指数など海外の株価指数に連動するものも出てきています。
2.通貨連動型ETF
通貨連動型ETFとは、それぞれの通貨の対円での外国為替レートに連動するように設計・運用されています。
つまり、選択した通貨の円に対しての価格にファンドの値動きが連動を目指すので、円に対して強くなればファンドの基準価額も連動して上がり、対円で弱くなれば同程度基準価額も下がります。
通貨連動型ETFを利用することで、通貨そのものの取引をしなくても、外国為替市場に対してエクスポージャーを得る事が可能です。
ほとんどの場合で単一の通貨ではなく、複数の通貨のまとまりが対象となります。
そのため、外国資産に対してインフレ等のリスクヘッジが可能です。
3.セクター別ETF
セクター(業種)別ETFは、特定の業界内で事業を展開する企業のみで構成されたETFです。
例えばTOPIX-17シリーズは、東証一部上場の企業を17の業種に分けた株価指数です。
業種も食品やエネルギー資源、医薬品、金融など多岐に渡り、各業種の値動きにはそれぞれ特徴があります。
例えば「素材・化学」、「自動車・輸送機」、「機械」、「電機・精密」などの業種は、好景気・好業績を背景に株価が上昇する状況下で収益率が上回る可能性が高まります。
一方「食品」や「医薬品」などの生活必需品や「電力・ガス」、「運輸・物流」などのインフラ系は、不況時でも値下がり率が低く、為替や世界の景気変動の影響を受けにくい業種です。
その他金利変動の影響を受けやすい「銀行」や「不動産」といった業種もあり、それぞれの業種ごとの特徴を掴むことが重要と言えます。
4.コモディティETF
コモディティ(商品)ETFは商品そのものではなく、原資産価格で取引されるデリバティブ(金融派生商品)にて構成されるETFです。
コモディティETFのメリットは、実際にその資産の物理的な受け渡し及び保管しなくてもトレードができる点です。
セクター別ETFとコモディティETFはどちらも特定の商品や業種に関するETFである為混同しがちですが、セクター別ETFが業種を構成する企業の株価に連動するのに対し、コモディティETFはその原資産の価格に連動するという点で異なります。
5.インバース(ベア)型ETF
インバースとは「逆」を意味する単語で、その名の通りインバース型ETFとは日経平均株価などの値動きと逆の(反対の)値動きを目指すETFです。
連動する原資産が下落するとETFの価格は上昇し、原資産が上昇するとETFの価格は下がります。
この特性を活かすと、既に株式の買いポジションを保有している場合にインバース(ベア)型ETFを取引することで、既存の買いポジションの下落に対するリスクヘッジとして使用することも可能です。
株価の下落トレンドを予測しながら投資する必要のあるETFです。
6.レバレッジ(ブル)型ETF
レバレッジは「てこ」を意味しており、レバレッジ(ブル)型ETFはてこの原理のように、日経平均株価等の原資産に対し倍数での動きに連動することを目標としたETFです。
例えば2倍のレバレッジ型ETFでは、資本金に対して2倍のエクスポージャー(リスクにさらされている金額)となります。
レバレッジ商品は連動する指標に比べ、利益が大きくなるメリットがあります。
一方で、損失が拡大するリスクもあります。
取引の際には徹底的に対象の銘柄について調査し、リスクに対する戦略も合わせて検討することが重要です。
まとめ
IG証券では様々な種類のETFを取り扱っており、CFDを利用してトレードができることを解説してきました。
- IG証券ではCFDを利用してETFの取引が可能
- IG証券のCFDを利用してETFを取引するメリットは6つある
- ETFには大きく6つの種類があり、それぞれ連動する指標や値動きの仕方が異なる
ETFへの投資は、値動きが分かりやすく分散投資効果からリスクヘッジも行いやすいため、初心者にもおすすめの資産運用手法です。
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