IG証券の「ノックアウトオプション」は、海外のハイレバFXのような利便性で国内の税率20%が適用される、一見メリットしかないような口座です。
わたしも普段「これはいい!」という発言をしていますし、ネットで見ても良い話が目立ちます。
メリットばかり言われると不安になりますし、実際にデメリットはないのでしょうか?

1年使い続けた結果、感じたデメリットが5つあるので解説します。

まず、運営会社が信用できなければ、どんなに良いサービスでも検討の余地はありません。
日本で唯一ノックアウトオプションを提供しているIG証券について説明します。
運営会社 | IG証券株式会社 |
設立 | 2002年12月(日本支社開設) ロンドン本社1974年創業。 |
金融商品取引業 | 関東財務局長(金商)第255号 |
加盟団体 | 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引 |

IG証券はロンドン証券取引所に上場している40年近い歴史がある証券会社です。
日本の金融庁免許も取っている事から、仮にIG証券が倒産しても投資家の資産は保護されます。
日本に拠点を置いてからも10年以上が経過しており、全面的に信用していい証券会社と言えます。
IG証券の評判を62社比較とツイッターなどの声でまとめた記事はこちらです。 さらに詳細に比較したい方はご覧ください。
IG証券では斎藤工さんのCMがスタートしました!

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1年利用で分かったIG証券ノックアウトオプション5つのデメリットを解説
ノックアウトオプションの特徴とデメリット
ノックアウトオプションは為替や日経などが取引できるFXと似たサービスですが、「発注時に必ずロスカット設定をする」点が異なります。
その代わり損失はロスカット[KO]に限定されるので、維持率などの複雑な計算をせずに、比較的少ない資金で取引できるメリットがあります。
少ない資金のトレードに向いているので10万円チャレンジで230万円に増やすなど、重宝して使っています。
1年使って「不便だと思ったこと」や「これはデメリット」だと思った事をまとめます。
ノックアウトオプションのデメリット
エントリーに指値が使えない
ノックアウトオプションは、エントリー時に指値が使えません。
エントリーしたポジションを解消する「決済では指値が使えます」。
「指値を置いて、刺さるまで待つ」とうなトレードができないので、この点が最も不便に感じます。
※エントリー指値機能の実装は、間も無くされるとの話もあります。

こちらがエントリー時に、指値を設定できる箇所です。
発注した後に、現在のオーダー状況から指値を追加する事も可能です。
ロスカット[KO]を後から変更できない
ノックアウトオプションではエントリーするときに「ドル円110円になったらカット」のように、損切り価格を決めます。
この損切り価格をノックアウトレベル(以降K・Oレベル)と言いますが、「K・Oレベル」は設定した後で遠ざける事ができません。
例えばドル円110円にショートで「K・Oレベル」を設定した場合、後から111円や112円にする事はできません。 最初に設定した110円より近づけて109円や108円にする事はできます。
「K・Oレベル」は10pip単位で設定できます。
110.1円/110.2円/110.3円と言った感じです。

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FX口座と比較してスプレッドが広い
IG証券のノックアウトオプションの口座を開設すると、同時に通常のFX・CFD口座も開設され、資金は自由に振り替えできます。
同じドル円でも(標準)と書いているのは、通常のFX取引。
(ブル上昇)・(ベア下落)と書いているのは、ノックアウトオプションです。

この(標準)と比較して、ノックアウトオプション(K・O)口座は少しスプレッドが広いのが現状です。
参考にノックアウトオプション(K・O)と、標準FX口座とGMO(FX)の口座を比較します。
IG(K・O) | IG(標準FX) | GMO(FX) | |
USDJPY | 0.6銭 | 0.2銭 | 0.3銭 |
GBPJPY | 2銭 | 1銭 | 1銭 |
NIKKEI | 7円 | 7円 | 4円 |
GOLD | 0.3ドル | 0.3ドル | 0.4ドル |
基本的には(標準)口座の方がスプレッドが狭いので、資金が潤沢な場合は(標準)を使った方がいいでしょう。
ノックアウトオプションでのエントリーは、上記スプレッドの他に約200円程度のノックアウト・プレミアムがかかります。
ノックアウト・プレミアムは指定値ですべらずに約定させるための積立保険で、ノックアウトされずに利益確定または、途中損切りした場合は返金されます。
指標やボラが大きい時は「K・Oレベルが広がる」
ノックアウトオプションは、K・Oレベルまでの最大損失額(+ノックアウト・プレミアム)のみでトレードできる点が魅力です。
例えばこの画面では1ロット(1万通貨)が、1,250円のオプション購入代金(最大損失額)で持てるのです。

つまり、少ない資金で大きなポジションを持つ事ができる! のですが、
普段はあまり変わらないノックアウト・レベルの設定範囲なのですが、「指標などボラが広がるタイミングでは広がってしまいます。」
例えばこのようにさらに値幅を広げて「K・Oレベル」を設定する必要が出てしまうので、その分必要な資金が少し増えるイメージです。(その分ロスカットされるリスクも下がりますが)


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ノックアウト(K・O)レベルは広げきれない
ノックアウトオプションのK・Oレベルは、いくらにでも設定できる訳ではありません。
注文画面上に出てきたレートの中から、選択するしかないです。
これで困るのは維持率いっぱいの、長期ポジションを作りたい場合です。
実際に使っていて為替であれば、ドル円でも現在の110円から12円も離して、98円程度にK・Oレベルを設定できたので、そこまで不満はないのですが、
株価指数は設定できる金額が近いように感じます。

日経平均では約2,300円離して「K・Oレベルを設定するのが最大値でした」。
2,300円というと数ヶ月あれば動いてしまう値幅なので、エントリーして1年寝かせるみたいな取引には向いていない事が分かります。
やはり短期から1ヶ月程度に向いているサービスなので、長期で使いたい場合は(標準FX)やCFDの口座で取引するといいでしょう。
ノックアウトオプションのデメリットまとめ
いかがでしたでしょうか? FXと全く同じ性質という訳ではないので、デメリットもそれなりには存在しますので、その点を踏まえて利用するか検討しましょう。
- エントリーに指値が使えない
- ロスカット[KO]を後から変更できない
- FX口座と比較してスプレッドが広い
- 指標やボラが大きい時は「K・Oレベルが広がる」
- ノックアウト(K・O)レベルは広げきれない

またIG証券に申し込むと、為替や株価指数など世界最高の10,000を超える銘柄を取引できるのも魅力です。

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