
IG証券のノックアウトオプションは、資金効率の良さや税金対策の点でメリットが大きな取引手法です。
利用すれば少ない資金で取引することもでき、トレーダーには人気の手法となっています。
そんなノックアウトオプションを利用する上で、攻略方法を知っていれば取引を有利に進めることが可能です。
そこで、今回の記事ではノックアウトオプションの攻略法について詳しく解説していきます。
これから利用をお考えの人、また、現在すでに利用中の人はぜひ参考にしてください。


ノックアウトオプションの攻略法について解説します
- ノックアウトオプションの攻略法とは?
- ノックアウトオプション攻略に向けて行っておくべきこと
- ノックアウトオプションのメリットは?
- ノックアウトオプションのデメリットは?
- ノックアウトオプションの評判は?
もくじで見る
ノックアウトオプションの攻略法とは?

では、早速ですがノックアウトオプションの攻略方法について解説していきます。
具体的には以下のことに気を付けるようにしましょう。
- トレンドを見極める
- ボラティリティの高い時間帯で取引する
- 長期間取引を行わない(短期決戦を心がける)
- 経済指標が発表される前に注文する
- 両建て戦略を取る
- スキャルピングで勝負する
- 指値・逆指値を効果的に活用する
トレンドを見極める

まず、一番大切な攻略法としてトレンドを見極めるということが挙げられます。
これはどんなトレードでも同じことが言えますが、トレンド相場に乗って取引を進められるかどうかが利益を生み出せるかどうかに直結しています。
特に、資金効率の良いノックアウトオプションでは、うまくトレンドに乗れれば大きな利益を得ることが可能です。
トレンドを見極める際には、1つの時間足だけではなく複数のものを見ながら判断することが大切になるでしょう。
例えば、5分足では上昇のトレンドが発生していても、1時間足で全体を見渡すと下降のトレンドであるケースは少なくありません。
特に、トレンドが発生したばかりの頃は”だまし”が起こっていることも多く、レートが急変動を繰り返すことも。
全体的な変動をうまく見極め、どのポイントでエントリーするかを決定するようにしましょう。
ボラティリティーの高い時間帯で取引する

ボラティリティーの高い時間帯で取引するというのも、ノックアウトオプションを攻略する上で非常に重要なポイントです。
ボラティリティーとは、基本的には価格の変動度合いを表す言葉のことです。例えば、ボラティリティーが小さいというケースでは、取引している商品の変動が小さいことを表します。
一般的に、このボラティリティーの高い時間帯を狙って取引すると、利益を生み出すチャンスが多くなります。
ただ、取引する通貨ペアによってはボラティリティーの高い時間帯も異なっているので、事前に把握しておく必要があるでしょう。
具体的には、以下のようになっています。
米ドル/円 | 21時ごろ |
ユーロ/円 | 9〜11時ごろ |
ポンド/円 | 21〜22時ごろ |
豪ドル/円 | 8〜10時ごろ |
上記の時間帯で都合の良い時間を狙い、エントリーしてみると良いでしょう。
ただし、この戦術はリスクの高さも併せ持っているため、注意が必要です。
長期間の取引をしない(短期決戦を心がける)
ノックアウトオプションで取引する時は、長期間の取引をしないように気をつけましょう。
これは、ノックアウトオプション自体がそもそも短期での取引を想定していることが理由です。
ノックアウトオプションを利用した取引には、取引制限が設けられており、最長では約1年間の保有しかできません。
このことからも、長期的な投資には向いておらず、資金効率の良さを利用して取引を短期で繰り返す方がメリットも大きいのです。
後述しますが、スキャルピングなどの取引手法で勝負するのも選択肢の一つであるため、参考にしてください。

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経済指標が発表される前に注文する

経済指標の発表も、ノックアウトオプションのトレードで勝つための重要なポイントになります。
というのも、経済指標の発表直後は通貨の価格変動が大きくなることが多く、このタイミングを狙って取引するという戦略を取るのも選択肢の一つ。
ただし、これは変動の激しさゆえにリスクも大きくなってしまうという点がデメリットです。
こうしたリスクを回避するためには、ノックアウトオプションのKO価格を最初から狭めに設定しておくと良いでしょう。
こうすることで、たとえ予想を外して反対方向へ価格が変動したとしても損失を最小限に食い止められます。
また、以下で解説するように両建てをしておくことで、よりリスクを抑えた取引が行えるので参考にしてください。
両建て戦略を取る
上述した経済指標発表後などの比較的リスクが高いタイミングでトレードするのであれば、両建て戦略が有効です。
取引している通貨ペアの「買い」と「売り」のポジションを同時に保有すること。同時に同じポジションを保有しておくことで損失の拡大を防いだり、つなぎのトレードができる。
例えば、あなたがトレンド相場から「上昇」しそうだと予想したとしましょう。しかし、レジスタンスの水準にあり、まだ安心できない状態です。
「今の状況からさらに伸びれば、一気に利益が出そう。けれども、急落する可能性も捨て切れない」
このように考えてしまうシーンは多いはず。
こうした時に両建て戦略を活用し、「ベア」と「ブル」の両方にポジションを持つとリスクを抑えられます。
もし予想通りに価格が上昇すれば「ベア」のポジションはKOされ、「ブル」のポジションで利益を出すことが可能です。
その反対に、下落した場合には「ベア」で利益が出て「ブル」はKOとなります。
上記でも解説したように、経済指標の発表時にはいずれにしても大きな変動があるため、KO価格を最小にしておけば片方で利益を出せる可能性は大きくなるでしょう。
このように、両建てと取引のタイミングをうまく使いこなせれば有利に取引を進められます。
スキャルピングで勝負する
スキャルピングで勝負するという方法もあります。
スキャルピングとは、短い間隔の間でFXなどを取引し、少しずつ利益を得るようなトレードを繰り返す手法のことです。
取引する間隔としてはおおよそ数秒〜数分程度の中でトレードします。
一度で大きな利益を狙うのではなく、少額の利益が発生した段階で利益を確定するのが特徴です。
一つ一つにおける取引で得る利益は少ないものの、何回も繰り返していくことで総合的に大きな利益を得ることを目標としています。
ノックアウトオプションの最大の特徴は、その資金効率の良さです。
少額でも十分利益を狙えるため、スキャルピングとの相性も抜群と言えます。
コツコツと利益を積み重ねるスキャルピングでは、その分リスクを抑えて取引が行えるのでリスク管理の面でも有利です。
なお、具体的なスキャルピングの方法などについては以下の記事で解説していますので、参考にしてください。

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指値・逆指値を効果的に活用する

ノックアウトオプションを利用する際には、指値と逆指値を効果的に利用することが重要です。
ノックアウトオプションでは、注文する際には成行での注文しか行えません。
しかし、決済の時点では指値・逆指値の両方を利用できるので、適宜上手く使うことが大切になります。
特に、KO価格の変更が行えないノックアウトオプションでは、逆指値の設定が非常に重要になるでしょう。
損切りポイントを明確にしておき、KOされる前に早めの損切りができるかどうかが、トレードで上手く利益を出せるかに直結します。
なお、指値・逆指値の設定方法については以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
ノックアウトオプション攻略に向けて行っておくべきこと

上記ではノックアウトオプションを攻略するためのポイントについて解説しましたが、続いてはノックアウトオプションの攻略のために事前に行っておきたいポイントについて解説します。
事前に行っておくべきポイントは以下の2点です。
- 取引手法に慣れておく
- 事前計画を練っておく
順番に解説します。
取引手法やツールに慣れておく

まず、取引手法に慣れておくことが大切です。
ノックアウトオプションは通常のFXトレードとは異なり、注文方法などに違いがあります。
具体的には以下のような違いがあるので、事前に把握しておかなければなりません。
- 注文が成行しかできない
- KO価格を設定する必要がある
- 最初に最大損失額を決定する
特に、注文方法が成行しかできないという点には最も注意が必要になります。
基本的には実際の相場変動を見ながらリアルタイムで注文することになり、指値や逆指値を使って「待つ」という方法を利用できません。(決済時は利用可能)
そのため、まずはこの点を練習しておくのが良いでしょう。
また、取引ツールにも慣れておく必要があります。
IG証券では以下のWebブラウザ版取引システムが提供されていますが、外資系の企業ということもあり、使い方が若干分かりづらい部分があるのです。

実際、僕自身も利用していて最初の頃は分からないポイントがいくつかありました。
癖の強いツールになっているため、最初の1ヶ月くらいは苦戦するかもしれません。
ツールや取引手法についてはデモ口座が用意されているので、そちらを事前に利用して練習するのが良いでしょう。
事前計画を練っておく
ノックアウトオプションだけに関わらず、事前の計画を練っておくことは非常に大切です。
資金効率の良いノックアウトオプションですが、何度もKOされてしまうとすぐに資金が無くなってしまうでしょう。
そのため、資金計画や損切りラインなどについては最初に明確に設定しておくことが大切です。
このポイントが曖昧になってしまえば、明らかにトレンドを読み違えているのにいつまでもズルズルと取引してしまいがちです。(実際、僕も何度も経験しています)
最初に決めた計画を徹底して取引していくようにしましょう。
ちなみに、明確な計画もなく流れに任せてトレードしてしまうと確実に失敗します。
実際にトレードして失敗した様子は以下の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

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ノックアウトオプションのメリットは?

上記ではノックアウトオプションの戦略について解説しましたが、ノックアウトオプションは取引する上で多くのメリットがある手法です。
具体的には以下のようなメリットが挙げられます。
- 資金効率が圧倒的
- FX以外でも取引可能
- 税金対策に強い
資金効率が圧倒的(2,000円でも取引可能)
国内FX | ノックアウトオプション | |
実質的なレバレッジ | 25倍まで | 1,000倍(※KO価格による) |
必要な資金 | 米ドル10,000通貨で約4万円 | 米ドル10,000通貨で約2,000円 |
まず、ノックアウトオプション最大のメリットとしてその資金効率の良さが挙げられます。
通常のFXでは25倍までしか掛けられないレバレッジですが、ノックアウトオプションでは理論上1,000倍を超えることもあるのです。
損切りレベル(pips) | 必要証拠金 | 実質レバレッジ |
---|---|---|
10 | 1,000 | 1000倍 |
30 | 3,000 | 333.333~倍 |
50 | 5,000 | 200倍 |
80 | 8,000 | 125倍 |
100 | 10,000 | 100倍 |
150 | 15,000 | 66.666~倍 |
200 | 20,000 | 50倍 |
この資金効率の良さゆえに、ノックアウトオプションでは2,000円ほどあれば10,000通貨単位での取引ができます。
実際、僕も以下のように5,000円ほどで2ロットのポジションを保有できました。

FX以外でも取引可能
ノックアウトオプションはFX以外の銘柄でも取引できます。
以下のように、FX以外のノックアウトオプション口座も用意されているので、スタイルに応じた銘柄を取引が可能です。

取引したい銘柄を自由に選べるため、トレードの選択肢を増やせるでしょう。
税金対策に強い
このほかにも、ノックアウトオプションは税金対策にも強いメリットがあります。
具体的には以下のような点で有利です。
- 利益がどれだけ発生しても税率が一定
- 損益通算が可能
- 損失の繰越が可能
まず、ノックアウトオプションでは利益がどれだけ発生しても税率に変化がありません。総合課税であれば利益に対して税率もどんどん上がっていきます。
その点、税率に変化がないノックアウトオプションは儲けの大きなトレーダーにはかなり強みとなるでしょう。
また、その反対に損失に対する対策も行えます。
他の取引で出た損失を合算して税金を抑えられたり、昨年度の取引で発生した損失を繰り越すことも可能です。
利益と損失の両面で税金対策ができるので、メリットが大きいと言えます。
なお、ノックアウトオプションの税金がなぜここまで優遇されているのかについては、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
ノックアウトオプションのデメリットは?
上記ではノックアウトオプションのメリットについて解説しましたが、もちろんデメリットも存在しています。
利用する際には以下のようなことにも注意して取引するようにしましょう。
- 通常のFXよりスプレッドが広い
- KOレベルを広げきれない
- 設定したKOレベルは変更不可能
通常のFXよりスプレッドが広い
まず、ノックアウトオプションは通常のFXトレードよりもスプレッドが広いことがデメリットとして挙げられます。
以下のものがノックアウトオプションのスプレッドですが、最もメジャーである通貨ペアのドル/円においても0.6銭となっているのです。

通常のFXトレードが0.2銭であることを考えると、少々広めであることが分かりますね。
KOレベルを広げきれない

ノックアウトオプションでは、トレードを開始する前にKOレベルを設定する必要があります。
このKOレベルを設定することにより、最大損失額を決めてリスク管理ができる点はメリットです。
しかし、その反面で限られた範囲までしかKOレベルを設定できないため、長期間での取引には不利になってしまうデメリットも併せ持っています。
スイングトレードやデイトレードなどでは問題ありませんが、長期間の取引には不向きであると言えるでしょう。
設定したKOレベルは変更不可能

また、設定したKOレベルは後から変更できない点にも注意しなければなりません。
上記のようにKOレベルは選択制になっていますが、ここで指定した価格はトレードを開始してから終了するまで固定されます。
そのため、もしも狭すぎる範囲に設定してしまうと、取引が開始されてからすぐさまKOされてしまうということになりかねないでしょう。
実際、僕自身も狭めに限定してしまい、何度もKOされてしまいました・・・。
できるだけ広めに設定しておき、後から逆指値を使って調整する方が賢いやり方だと思います。
ノックアウトオプションの評判は?
では、実際にIG証券を利用している方の評判を紹介していきます。
ネット上では以下のような評判がありました。
ってかみんなIG証券のノックアウトオプションいいと思うよマジで スプレットが少し高いけど 資金効率がかなり良い ドル円とか1000円あれば1ロット持てるからねw
Twitterより
IG証券の日経225のブルベアのノックアウトオプションの資金効率良すぎる。今日みたいな下に行きそうな確率高い日に入れば勝率高し。 しかも24時間できるから、値が飛ぶリスク少ないし、追証のリスクもなし。 ダブルインバースとか空売りしか知らなかった自分がもったいなさすぎる…
Twitterより
先週くらいからIG証券に新しく口座開設したけど、CFDの商品の銘柄数が多くてマジで神。天然ガスがもうちょい伸びてからの、暴落読みなう。
Twitterより
品揃えで言えばIG証券最強かもですね。 メタル以外にも腐るほどコモディティありますよ。 通貨ペアもマニアックなの沢山( ´ー`)y-~~
Twitterより
IGのノックアウトオプション今日使ってみましたが、試しでやってドル円100LOT+2pips、、、儲け、うーん。 スプレッドが広いのがプレッシャーでスイングなら良さそうだけどビッグウェーブ待たないとスキャルピングしにくいのが難点 普通のFXで大人しくやってようかなぁ… あくまで個人的な感想
Twitterより
これらをまとめると、ノックアウトオプションのおおよその評価としては以下のようになるように思います。
- 資金効率の良さや品揃えの多さには好評価が多い
- スプレッドの広さに不満を持っている人もいる
- 少額から取引できる点を魅力に感じている人が多い
ノックアウトオプション最大の魅力である資金効率やIG証券ならではの銘柄数の多さには魅力を感じている人が多いようです。
ただし、スプレッドの広さについてはやはり不満に感じているという方も。
海外FXと国内FXを比較したもっと具体的な評判については以下の記事にて解説していますので、参考にしてください。

さらに株・為替・商品の300を超える銘柄が1口座でトレードでき、スリップ保証も魅力的。
まとめ
今回の記事では、ノックアウトオプションの攻略方法について詳しく解説しました。
- ノックアウトオプションを攻略するには、トレンドやボラティリティに着目する方法もある
- 事前に注文方法やツールの使い方を理解しておくことが大切
- 資金効率や税金面では有利だが、注文方法が限定されていることやKO価格が変更できないのはデメリット
ノックアウトオプションは利用者にもメリットが大きなサービスですが、利益を出すためには綿密な計画が大切です。
上記で記載したことを実際のトレードでも活用してみてください。