
お得にFX取引するためには、なるべく手数料をかけずにトレードできるかが重要です。
日本のFX業者では、海外FX業者と比較して手数料が低い特徴があります。
特に、入出金に関しては国内銀行口座によるダイレクト入金に対応している場合が多く、手数料なしで入金可能です。
トラリピで人気を博しているマネースクエアでは、すべての取引で手数料がかからない点が魅力となっています。


この記事では、マネースクエアの手数料を徹底解説します。
- マネースクエアでかかる手数料
- マネースクエアが取引手数料を撤廃した背景や理由
- マネースクエアで取引手数料無料化となる場合の注意点
もくじで見る
マネースクエアは全取引手数料が無料
マネースクエアでは、提供している全取引において手数料がかかりません。
公式サイト及び問い合わせ(Q&A)においても、すべての取引で手数料がかからないことを明言しています。
マネースクエアでは、FX取引のサービスを提供するにあたって金融商品取引業や金融先物取引業協会に加入し、サービスを提供しています。
海外FX業者の場合、大まかに一般口座とスプレッド幅の低い口座が提供されていますが、スプレッド幅の狭い口座の場合は取引手数料がかかるのが一般的です。
その点で、マネースクエアではスプレッドが手数料となる一方で、それ以外の手数料がかかりません。
資金の出費を減らしたいトレーダーにとって、マネースクエアは心強い存在です。
出金手数料は無料だが入金手数料はお客様負担
マネースクエアでは、一切の手数料がかからない仕組みを構築していますが、入出金に関しては金融機関に対して手数料がかかる場合があります。
これは、他のFX業者でも同様であり、マネースクエア側としては致し方ない面があるのは事実です。
例えば、銀行口座から他行の口座に振込する場合、一定の手数料がかかります。
この手数料を、毎回FX業者側が補填するとなった場合、大きな負担となってしまうのです。
よって、入出金の際に金融機関でかかる手数料等は、基本的に業者は負担せずトレーダー側の負担となります。
マネースクエアにおいても同様で、出金手数料だけは無料となりますが入金手数料はトレーダーが負担する必要があります。
なお、すべての入金に手数料がかかるわけではなく、クイック入金の場合は手数料が無料です。
一方で、クイック入金以外の場合はトレーダーが負担しなければならない点が注意事項として挙げられます。
マネースクエアが取引手数料を撤廃した理由

マネースクエアでは、ホームページ上で「マネースクエアが全取引手数料を0にしたのは、理由があります。」と声高らかに宣言しています。
実は、2019年6月29日からマネースクエアにおいてすべての取引手数料を撤廃して、手数料無料となったのです。
それ以前の2018年10月1日には、トラリピにおいて手数料を無料とする措置が取られました。
これは、多くのトレーダーに利用しやすい資産運用環境づくりを進めるためです。
そして、マネースクエアが理想として掲げる資産運用スタイルとなる「お客様の相場観に基づいた資産成長機会の提供」の実現に向けてさらに改善を進めた形です。
トラリピの魅力である、機能性や利便性を残しつつ以下のケースでも手数料がかからずトレードできるようになりました。
- トラリピの再設定
- トラリピ取消後のポジション保有
- トラリピ以外のストリーミング注文
以上の改善によって、トレーダーそれぞれが持ち合わせる相場観をより柔軟かつアクティブに取引へ反映しやすい環境に近づけました。
マネースクエア取引手数料無料化の注意点
マネースクエアでは、手数料が無料化されて取引しやすくなった一方で、注意点も存在します。
取引手数料が無料化となって以降に生じている問題点は、以下の通りです。
- スプレッドはそのまま
- 株式取引では手数料がかかる
- 手数料がないことで無駄に資金を投じてしまう
- 店頭外国為替証拠金取引に必要な証拠金額に変更がない
各問題点について、詳しく解説します。
1.スプレッドはそのまま
先に紹介した通り、取引する際に「取引手数料」などの名目で手数料がかかることはありませんが、実質的な手数料となるスプレッドに変更はありません。
マネースクエアでは、2022年6月時点で以下のスプレッドに設定されています。
通貨ペア | スプレッド幅 |
USD/JPY | 5.3銭 |
EUR/JPY | 6.5銭 |
EUR/USD | 5pips |
EUR/GBP | 3pips |
AUD/JPY | 8.1銭 |
AUD/USD | 4.7pips |
AUD/NZD | 3.1pips |
NZD/JPY | 7.9銭 |
NZD/USD | 4.4pips |
CAD/JPY | 5.4銭 |
USD/CAD | 3.3pips |
GBP/JPY | 9.8銭 |
GBP/USD | 4.8pips |
TRY/JPY | 6.2銭 |
ZAR/JPY | 3.3銭 |
MXN/JPY | 3.0銭 |
マネースクエアのスプレッドは、日本のFX業者と比較して割高で海外FX業者に匹敵するほどの高さとなっています。
トラリピなどの魅力的なサービスの提供を受けられることを考えれば大きなマイナスではなく、手数料無料化された段階でもスプレッド幅に変更がなかった点は評価できます。
ただし、スプレッド幅が広い点には注意が必要です。
2. 株式取引では手数料がかかる
マネースクエアでは、FX取引以外にも株式取引などもおこなえます。
FX取引では手数料無料化を実現しましたが、残念ながら取引所株価指数証拠金取引における委託手数料は有料化されたままです。
注文が成立した日の取引終了後の値洗い処理終了のタイミングで、証拠金預託額より新規および決済取引の各々に徴収されます。
手数料額は、通常1枚あたり片道303円(税込)がベースであり、NYダウリセット付証拠金取引とNASDAQ-100リセット付証拠金取引については片道33円(税込)です。
建玉整理における委託手数料は無料ですが、手数料がかかるケースがある点には注意が必要です。
3.手数料がないことで無駄に資金を投じてしまう
手数料がかからない点はメリットとなる反面、注意力が散漫になるリスクがあります。
例えば、一回当たりの注文に対して手数料が発生する場合、どのタイミングで注文すべきかを吟味しておこなうものです。
一方で、手数料がかからないとなった場合に、失敗したとしてもすぐに決済して次の取引に備えればよいという軽い気持ちでトレードしがちです。
上記のような形で慎重に判断しないままトレードして、大きな相場変動などにより損失を計上しなければならない可能性がある点には注意してください。
4.店頭外国為替証拠金取引に必要な証拠金額に変更がない
手数料無料化されても、店頭外国為替証拠金取引に必要な証拠金額に変更はありません。
個人トレーダーの場合、取引総代金の4%が必要な証拠金額となります。
また、取引所株価指数証拠金取引に必要な証拠金額としては、商品ごとにマネースクエアが定める1枚あたりの必要証拠金の額に建玉数量を乗じる一律方式により計算され、1枚あたりの必要証拠金額は変動する仕組みとなっています。
マネースクエアの手数料まとめ
ここまで、マネースクエアの手数料について解説しました。
- FXトレードに関する手数料は完全無料化された
- 一部入金や一部トレードでは手数料がかかる
- トレーダーにより自由にトレードしてもらうために無料化に踏み切った
マネースクエアでは、取引手数料がかからないように改善されて、さらに使いやすいサービスにアップデートされました。
ただし、ダイレクト入金以外の方法では手数料がかかるなど、特定条件時には手数料がかかります。
また、実質的な手数料となるスプレッドも広めであることから、戦略を練って効果的に利益を上げましょう。