
海外FX業者を利用するには、海外の口座に入出金する必要があるため、手続きや手数料が困難です。
また、海外FXでは様々な入出金方法が利用できるため、どの入出金方法がいいのか、どの銀行口座を利用すればいいのか分からないという悩みが多いと思います。


この記事では、海外FXでおすすめの銀行口座と、その他の海外FXの入出金方法の特徴、メリット・デメリットについて紹介します。
- 海外FX取引でおすすめな銀行口座
- 海外FXの入出金方法
- 海外FXで銀行口座を利用する際に抑えておきたい注意点
もくじで見る
海外FXでおすすめの銀行口座は?
海外FXを利用する際は、まずクレジットカードや銀行口座から入金(送金)し、獲得した利益を出金するという流れになっています。
入出金に銀行を利用するケースでは、海外に対する送金を受け入れていない銀行や手数料が高額な銀行など、銀行によってサービス内容が変わってくるので注意が必要です。
ここからは、海外FXでおすすめの銀行口座を紹介します。
ソニー銀行
ソニー銀行は、Playstationなどで有名なSONY系列のネット銀行です。
このソニー銀行のメリットは、海外からの着金手数料が無料な点です。
三菱UFJ銀行などのメガバンクだと、着金手数料だけで2,500円以上かかるので、着金手数料が無料のソニー銀行とは大きな差があります。
きらぼし銀行
きらぼし銀行は、2018年に東京都民銀行・八千代銀行・新銀行東京が合併してできた第一地銀です。
第一地銀のメリットは、メガバンクと同レベルの安心感がある一方で、金融庁からの圧力やチェックが弱いので凍結されにくい点です。
また、海外被仕向送金に必要なSWIFTコードも保有しているため、手続きもハードルが低く使い勝手が良いと言えます。
海外FXの入出金方法6選
海外FXで利用できる入出金方法について、本記事執筆時点の2022年6月現在で利用できるのは以下の6種類です。
- クレジットカード/デビットカード
- 国内銀行送金
- 海外銀行送金
- ビットコイン
- bitwallet
- STICPAY
それぞれの特徴と、メリット・デメリットについて順番に比較しながら説明します。
クレジットカード/デビットカード
クレジットカードやデビットカードは、ショッピングだけでなく、海外FXで入出金する際も使用できます。
ネットショッピングと同様に、カード情報を入力するだけで入金できるので便利な一方、出金する際に「カード取引の取り消し」として処理される点に注意が必要です。
メリットは以下の3点です。
- 手数料無料
- 入金が簡単
- 即時反映
手数料については、一部の業者では少額(2万円程度)の場合手数料がかかることがありますが、一定金額以上であればほとんどの業者で手数料無料です。
デメリットは以下の3点です。
- 入金額までしか出金できない
- 業者によって利用できないカードがある
- ポイントが付かない
特に出金額ですが、上記の通り「カード取引の取り消し」として出金が処理されるため、出金額は入金額を超えることができません。
また、同じ理由で利益やボーナスの出金はできないので注意が必要です。
国内銀行送金
国内銀行送金は、業者が指定する日本の銀行の口座に振込することです。
日本人にとっては最も馴染みがあり、安全な方法と言えます。
メリットは以下のとおりです。
- カード番号を業者に教える必要がない
- 着金が早い
- 安心感がある
振込みによる着金は1営業日に行われるため、クレジットカードよりも着金が早いという特徴があります。
反対に、国内銀行送金のデメリットは以下の2点です。
- 対応していない海外FX業者がある
- 各銀行指定の振込手数料がかかる
手数料については、通常の振込と同様に1回数百円程度かかるので、銀行の手数料無料サービス等をうまく利用しましょう。
海外銀行送金
海外銀行送金は、業者が指定する海外の銀行に対して、日本の銀行を通じて入金する仕組みです。
海外銀行送金のメリットとデメリットは、以下のとおりです。
- 日本の銀行を経由するため安心感がある
- ほとんどの海外FX業者が対応している
反対に、海外銀行送金のデメリットは以下の2点です。
- 着金まで時間がかかる(2~3営業日)
- 手数料が高い
海外銀行送金は複数の銀行を経由するため、着金まで時間がかかるうえ、数千円程度の手数料が発生します。
一方で、海外FXの世界では古くからある入金方法なので、ほとんどの業者が対応している点は使いやすいポイントです。
ビットコイン
ビットコインによる入出金は、取引所が対応していれば24時間手軽に入出金できることや、手数料の安さなどから最近人気の方法です。
ビットコインによる入出金のメリットとデメリットは、以下のとおりです。
- 日本の銀行を経由するため安心感がある
- ほとんどの海外FX業者が対応している
反対に、ビットコインのデメリットは以下の2点です。
- 対応している業者がまだ少ない
- ビットコイン自体の相場変動が激しい
特に、ビットコイン自体の価値変動が激しくリスクがある点には注意が必要です。
bitwallet
bitwalletをはじめとするオンラインウォレットによる入出金は、銀行口座やクレジットカード・デビットカードを使用して一度チャージを行い、そこからFX業者に対して送金する方法です。
bitwalletなどのオンラインウォレットは、海外FX業者が対応していないクレジットカードも使用できる点が魅力です。
bitwalletによる入出金は、以下のメリット・デメリットがあります。
- bitwalletで一元管理できるため管理が簡単
- 海外FX業者が対応していないクレジットカードも使用可能
反対に、bitwalletのデメリットは以下の2点です。
- bitwalletへの入金手数料がかかる
- 日本語対応が十分でない
手数料については、bitwalletへの入金手数料と、海外FX業者への入金手数料がかかるので注意が必要です。
STICPAY
STICPAYもオンラインウォレットの一種ですが、金融機関を経由せずに入出金できるという特徴があります。
具体的には、STICPAYカードというデビットカード(UNIONpayブランド)を発行し、世界中のATMで現地通貨を引き出したり、Unionpay加盟店で支払いに利用できます。
STICPAYによる入出金は、以下のメリット・デメリットがあります。
- 管理が簡単
- 海外FX業者が対応していないカードも使用可能
- デビットカードによる出金
反対に、STICPAYのデメリットは以下の2点です。
- 入出金手数料がかかる
- 対応していない海外FX業者もある
STICPAYは大変便利なサービスですが、対応していない業者もあるので、手数料と合わせて確認してから利用するようにしましょう。
海外FXで銀行口座を利用する3つの注意点
海外FXで銀行口座を利用するにあたって、日本の金融庁や各業者で設けている「マネー・ロンダリング対策のガイドライン」に従う必要があります。
具体的には、以下3つの注意点が挙げられます。
- 出金方法と入金方法は一致させる必要あり
- 口座凍結に注意
- 金融庁の規制変更に注意
各注意点について、1つずつ解説していきます。
1.出金方法と入金方法は一致させる必要あり
マネー・ロンダリング対策として、多くの海外FX業者では出金方法と入金方法を一致させる必要があります。
海外FXでクレジットカード出金する際は、入金に使ったクレジットカードを利用する必要があり、銀行口座で出金するときも、入金した銀行を利用する必要があります。
特に利益を出金するときには、出金の限度額が入金した金額までになっていないかを確認する必要があるので注意しましょう。
2.口座凍結に注意
海外FX業者に対する国内金融機関の風当たりが強くなっていることから、海外FX業者から高額の資金を受け渡したときに口座が凍結される可能性があるようです。
口座が凍結されたときは、理由の説明等もしてもらえないようなので注意が必要です。
3.金融庁の規制変更に注意
金融庁の規制変更を受けて、各海外FX業者の入出金方法も変わる可能性があるので、最新情報をチェックするようにしましょう。
XMでのSTICPAYを用いた出金は入金額が上限となってしまい、利益を出金できなくなった前例があります。
このように海外FX業者を利用する際は、サービスの内容が変わる可能性があることに注意が必要です。
まとめ
この記事では、海外FXでおすすめの銀行口座と、海外FXで入出金する方法、海外FXで銀行口座を利用する際の注意点について説明してきました。
この記事の内容を以下にまとめます。
- 海外FXでおすすめの銀行口座はネットだとソニー銀行、実銀行だときらぼし銀行
- 海外FXの入出金方法の特徴やメリット・デメリットを踏まえて合った方法を利用
- 海外FXで銀行口座を利用する際は、マネー・ロンダリングに関する規制に注意
海外FXで銀行口座を利用する際は、安心感がある一方で、相応の手数料と時間がかかることを覚えておきましょう。
また、海外FXで入出金する場合は、ほかの決済方法と合わせてうまく活用しましょう。